Windows 10上のDockerコンテナでSQL Serverを動かせる「WinDocks Community Edition」が公開
Dockerエンジンを独自にWindowsおよびWindows Serverに移植したWinDocksの無償版「WinDocks Community Edition」が公開されました。
WinDocks社は同社は以前から商用ソフトウェアとしてWinDocksを開発、販売しており、今回のWinDocks Community Editionはその無償版です。Dockerエンジンを移植したものであるため、DockerクライアントからDockerコマンドで制御可能です。
WinDocks Community Editionの対応OSは、Windows 8、Windows 10、Windows Server 2012、Windows Server 2016。WinDocksのコンテナで.NET 4.5もしくはSQL Server 2016、2014、2012、2008R2、2008を動かすことが可能。
しかもこれらはWindows Serverはもちろん、Windows 8やWindows 10でも動かすことができると説明されています。
The WinDocks Community Edition removes barriers between clients and servers with identical capabilities, and supports up to 5 containers. With support for the full Microsoft development stack, developers can innovate with SQL Server containers on a Windows 8 laptop with identical images used on Windows Server 2012 or 2016, or in the Public Cloud.
WinDocks Community Editionはクライアントとサーバの違いを取り除き、どちらも同じ機能で最大5つのコンテナを動かすことができます。マイクロソフト製の開発用フルスタックをサポートすることで、開発者はSQL ServerのコンテナをWindows 8のノートPCであっても、Windows Server 2012もしくは2016あるいはパブリッククラウド上のものと同じイメージを動かせます。
例えば、Windows 10の上で5つのコンテナを起動し、それぞれにWindows Server用のSQL Serverや.NETアプリケーションを動かせる、ということになります。これはWindows 10でサーバーアプリケーションの開発を行うだけでなく、複数のテストを同時に1台のマシンで並行して実行する、といった用途にも便利に使えるでしょう。
ちなみに、マイクロソフト自身も、Windows 10上のコンテナでWindows Serverと同様の機能を実現する「Hyper-V Containers」の開発を進めています。
WinDocks Community Editionのリリースは、これに対して先手を打ったのかもしれません。
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