Webアプリケーションのテスト自動化ツール「Selenium 3.0」登場、5年ぶりのメジャーバージョンアップ。Selenium Coreのサポートは終了し、WebDriverへ移行
Webブラウザを自動的に操作することでWebアプリケーションの動作テストを自動化してくれるツール「Selenium」の、5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「Selenium 3.0」が正式にリリースされました。
Selenium 3.0では、Seleniumの原型でありブラウザ操作をするための旧来の機能であった「Selenium Core」がなくなり、WebDriverに置き換えられました。
WebDriverはブラウザを外部から操作する方法としてSelenium 2から取り入れられており、現在W3Cによって標準化も進められています。また、モバイルアプリケーションのテスト自動化ツールであるAppiumでも採用されています。
すでにChromeとMicrosoft EdgeにはWebDriver機能が組み込んであるため、Selenium 2でWebDeriverを利用していたのであれば、この2つのブラウザのテストはSelenium 3にそのまま置き換えることができると説明されています。またFirefoxに関してはgecko driverを組み込むことで利用可能になるとのことです。
Selenium 3は、Selenium 2と比較して目立った新機能が追加されたわけではないようです。ではなぜ今回メジャーバージョンアップとしたのでしょうか。その答えは、Selenium Coreが役目を終え、WebDriverへと引き継がれたという内部的な仕組みの変化によるものだと、Seleniumのブログ記事「Selenium 3 is Coming」から読み取ることができます。
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