W3C、「Web Storage (Second Edition)」を勧告。オフラインでも使えるブラウザのキーバリューストレージ機能
W3Cは「Web Storage (Second Edition)」の勧告を発表しました。
Web StorageはWebブラウザがキーバリューストレージ(KVS)の機能を実現する際の標準仕様。オフラインでも利用でき、モバイルなど通信回線が不安定な環境でもWebアプリケーションの動作を支援する機能として利用できます。
Web Storage仕様で定義されている機能には主に2種類あります。1つは「sessionStorage」、もう1つは「localStorage」です。
sessionStorageは、ブラウジングコンテキストごと、つまりあるURLでタブを開き、そのタブでさまざまなWebページを閲覧し、閉じられるまでのあいだだけ有効になります。
localStorageはオリジン(おおむねWebサイト)ごとにキーバリューストレージを提供する機能。オリジンごとにデータが保持され、ブラウザが閉じられてもデータが削除されることはないため、再び同一オリジンへ訪問すれば、以前保持したデータにアクセス可能です。
ただしWeb Storageはその機能を悪用されないように、ストレージ区画の総量として5メガバイト程度を上限とすることが推奨されていたり、長寿命のクッキーの代わりに使われることで利用者が追跡されるリスクを軽減するための技法が仕様書で解説されています。
Web Storageは現時点でOpera Miniを除く最新版の主要ブラウザのすべて(IE、Edge、Firefox、Chrome、Safari、Opera、iOS Safari、Android Browser、Chrome for Android)で実装済みです。
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