W3C、「HTML5.1」を今年9月に勧告とする計画。仕様はGitHubで公開
W3CでHTML5仕様の策定を行っているWeb Platform Working Groupは、W3Cのブログにて「WORKING ON HTML5.1」という記事を公開し、2016年9月にHTML5.1仕様を勧告にする計画を明らかにしました。
6月中旬までにHTML5.1の勧告候補を公開し、9月に勧告にするとのこと。
The plan is to ship an HTML5.1 Recommendation in September 2016. This means we will need to have a Candidate Recommendation by the middle of June, following a Call For Consensus based on the most recent Working Draft.
計画ではHTML5.1の勧告を2016年9月には実現する。これはつまり、最新のワーキングドラフトをベースにしたCall for Consensus(コンセンサスの呼びかけ)に続いて、勧告候補が6月中旬までに必要であることを意味する。
(「Working on HTML5.1 | W3C Blog」から)
HTML5.1の策定作業は、昨年末にW3C HTML Working GroupからWeb Platform Working Groupへ引き継がれました。そして3月にはWeb Platform Working GroupのエディタたちによってGitHubで仕様文書の公開が始まったことが公表され、誰でも仕様の修正や追加の提案をGitHubを通じて送ることができるようになりました。
GitHubを通じてのスペルミスの修正や分かりにくい言い回しの改善などは、ほぼそのまま提案が反映されるとエディタたちは説明しており、より多くの人に仕様策定に参加してほしいと呼びかけています。
そしてワーキンググループは、HTMLの安定した仕様をW3Cの勧告として1年に1度ずつ公開できるようなワークフローを目指して作業をしているとのことです。
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