VMwareとEMCが共同開発したアプライアンス「VCE VxRail Appliance」、国内での提供を開始
EMCジャパンは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの新製品「VCE VxRail Appliance」の国内提供を開始したと発表しました。
VxRailは、2Uの筐体にx86サーバを最大4ノード搭載し、VMwareのvSphereやvSANなどのソフトウェアをあらかじめ組み込んであるアプライアンス。すぐに仮想化基盤を構築し拡張できるのが最大の特徴です。
さらに、2台、3台とアプライアンスをイーサネットで接続することで、仮想マシンの数やストレージの容量や性能がスケールアウトに向上していく拡張性や柔軟性を備えています。
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VxRailの1筐体には、最大で4ノードのx86サーバとストレージ、ノードごとのNICが格納されています。最小構成は4ノードを搭載した1台のアプライアンスで、最大16台、64ノードまで拡張可能です。
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VxRailの記者発表でEMCやVMware、VCEの登壇者は、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場で先行する競合ベダのNutanixの名前こそ出しませんでしたが、Nutanixを意識した優位性のアピールがいくつか行われています。
1つが、仮想化ハイパーバイザ、ストレージ仮想化、管理ソフトがすべてVMwareによって統合されている点です。これにより統合的な管理とサポートが実現すると説明されました。
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また、仮想化ストレージを構成するvSANが仮想化ハイパーバイザに統合されていることにより、ストレージのオーバーヘッドが少なく性能が高い点も強調されました。
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イレイジャーコーディング、デデュープ、圧縮、QoSなど、エンタープライズ向けのストレージの機能が豊富な点(一部は今後登場予定のオールフラッシュモデルで利用可能)、そしてクラウドへデータを自動的に転送可能な点も特長。
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VxRailは最小構成の1アプライアンス(4ノード)で750万円から。
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