VMwareとEMCが「VCE VxRail」発表、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場へ参入
VMwareとEMCは、EMC傘下にあるVCEのハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品「VCE VxRail Appliance」ファミリーを発表しました。
VxRailはVCEにとってハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場へ投入する初めての製品です。ハイパーコンバージドインフラストラクチャとは、サーバをネットワークでつなげていくだけで、仮想化基盤の性能やストレージをスケールアウトできる特徴を備えているもの。
仮想化市場での成長分野として、すでに新興ベンダのNutanixをはじめ、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、レノボなどのサーバベンダが参入しています。
VxRailは2Uの筐体に最大4台のサーバを搭載、最小1筐体から最大16筐体で3200仮想マシンまでの構成が可能。
仮想化基盤を構成するソフトウェアとして「VMware vSphere」と「VMware vCenter Server」「VMware Virtual SAN」、およびレプリケーションやバックアップの機能として「EMC RecoverPoint for Virtual Machines」「VMware vSphere Data Protection」も搭載されています。
VCEはもともとVMware、シスコ、EMCが2009年に合弁で設立した企業。2014年にはシスコが合弁から離れ、VCEはEMC傘下の企業となりました。
VxRailはVCEにとってEMC傘下となってから初めての大型新製品といえます。同社は共有ストレージアレイを用いた仮想化専用の垂直統合サーバ「Vblock」を提供してきましたが、いま市場ではハイパーコンバージドインフラストラクチャの注目が急速に高まっており、このVxRackが今後の同社の主力製品になると見られます。
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