マイクロソフト、ネイティブUIをハイブリッドアプリケーションに組み込める「Project Ace」を公開
HTML5/JavaScriptなどのWeb標準技術でアプリケーションを開発し、それをラップしてネイティブアプリケーションのように単独で実行可能にしたものが、いわゆる「ハイブリッドアプリケーション」と呼ばれるものです。CordovaやPhoneGapなどを用いて開発することができます。
ハイブリッドアプリケーションはHTML5やCSS、JavaScriptなどで開発するため、iOSやAndroidなどのマルチプラットフォーム展開が容易な一方、ルック&フィールなどがiOSやAndroidのネイティブUIと異なることも多くあります。
マイクロソフトは、このハイブリッドアプリにネイティブUIのコントロールを統合できるCordovaのプラグイン「Project Ace」をオープンソースで公開しました。
下記の図の紫の部分が示すように、HTMLで開発したアプリケーションにネイティブUIを組み込むことができます。
マイクロソフトはProject Aceの用途として、すでに専用の認証機構が組み込まれたログイン用のネイティブコントロールがあり、それをハイブリッドアプリケーションでも使いたい場合や、その企業やブランドを特徴付けているロゴやアニメーションが含まれるメニュー画面などがすでにネイティブコントロールで作り込まれていて、それをハイブリッドアプリケーションでも利用したい場合などを挙げています。
ネイティブUIをハイブリッドアプリケーションで定義する方法は以下の4つ。
- new.ace.Button()などでコンポーネントを生成する
- XAMLを使う
- Interface Builderコンポーネントを使う
- Android XML を使う
Project Aceはまだプロトタイプで、今後さらに発展させていくとのことです。
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