データ分析ツールのTableau Software、インメモリデータベース「HyPer」を買収。製品に統合へ
データ分析ツールのTableau Softwareはドイツの「Hyper」を買収したと発表しました。
HyPerはメインメモリでデータを高速に処理する、いわゆるインメモリデータベースです。同一データベースでOLTPとOLAPのいずれの処理にも対応します。
HyPerでは、OLAPのクエリに対しては、データのバージョニング機能が働いて自動的にOLTP処理と分離されるため、OLTP処理の速度低下を引き起こすロックが発生しないとのこと。データをOLTPで処理しつつ、並列して高速にデータをOLAPでも分析する能力を備えているのが大きな特長です。
Tableauは今後、HyPerを自社製品に統合していくことを明らかにしています。そして、この統合により、次のような新機能が実現すると説明しています。
- あらゆるデータのサイズにおいて、より高速な分析
- データ統合、データ変換、データ混在機能の拡大
- k平均クラスタリングや窓関数などを用いたより高度な分析
- 半構造化データや非構造化データのサポートによるビッグデータ対応強化
- トランザクション対応と分析機能の統合
あわせて読みたい
VMwareとEMCが共同開発したアプライアンス「VCE VxRail Appliance」、国内での提供を開始
≪前の記事
マイクロソフト、国内でもOracleからSQL Serverへの移行で無償ライセンス提供のプログラムを開始