マイクロソフト、R言語が使えるデータ分析サーバ「Microsoft R Server」デベロッパーエディションを無償公開。Windows版、Linux版、Hadoop対応、Teradata対応版も
マイクロソフトは昨年1月に買収したRevolution Analytics社のデータ分析ソフトウェアを「Microsoft R Server」としてリリース。あわせて開発者版となる「Microsoft R Server Deverloper Edtion」の無償公開と、オープンソース版のディストリビューションである「Microsoft R Open」の公開を明らかにしました。
Microsoft R Serverは、統計解析処理などの記述に優れた「R言語」を利用可能なデータ分析ソフトウェア。
今回リリースされたのは、Windowsに対応した「Microsoft R Server for Windows」だけでなく、Linux版の「Microsoft R Server for Red Hat Linux」「Microsoft R Server for SUSE Linux」。さらにRの処理をHadoop上で実行する「Microsoft R Server for Hadoop on Red Hat」、Rの処理をTeradataで実行する「Microsoft R Server for Teradata DB」もリリースされました。
マイクロソフトはこれらの商用版の製品群のすべてで、デベロッパーエディションの無償公開も行っています。
また、これまでオープンソース版のディストリビューションとして提供されてきた「Revolution R Open」も「Microsoft R Open」と名称を変更し、引き続き無償で公開されています。
マイクロソフトは、今年登場予定のSQL Server 2016にもMicrosoft R Serverをベースにした「SQL Server R Services」を組み込む予定。また、Microsoft AzureにもMicrosoft R Serverの仮想マシンイメージをマーケットプレイスで公開しています。
マイクロソフトはMicrosoft R ServerおよびRを、オンプレミスとクラウドのいずれにも対応したエンタープライズ向けのデータ分析プラットフォームにしようと考えているようです。
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