DevOpsの採用は大企業が先行、DockerとAnsibleの利用は1年で倍増。RightScaleがDevOpsの調査結果を発表
マルチクラウドに対応したマネジメントサービスを提供している米RightScaleが、DevOpsに関する調査結果を発表しました。調査対象は1060人のITプロフェッショナルで、うち42%が1000人以上の大企業に勤めています。
調査結果では、大企業の方が中堅中小よりもDevOpsの導入が進んでいること、Dockerの利用が急速に立ち上がっていること、ChefとPuppetを両方採用している企業が多いことなどが示されています。
主な調査結果のグラフを見てみましょう。
大企業(Enterprise)と中堅中小(SMB)では、大企業のDevOps採用が81%、中堅中小では70%と、大企業の方がDevOpsの採用が進んでいることが分かります。
利用しているDevOpsのツールでは、PuppetとChefが32%で並んでいることが分かります。2015年のグラフ(グレイのマーカー)では、Chefが28%、Puppetが24%とChefがリードしていましたが、Chefの伸びがやや鈍っているのかもしれません。
一方で3位と4位に入っているDockerとAnsibleがそれぞれ13%がから27%、10%から20%と二倍もの大きな伸びを見せているのが注目されます。
ChefとPuppetに注目してみると、この2つを同時に利用している組織が多い結果が出ています。これはやや意外な結果なのではないでしょうか。
Dockerを採用している組織にとって、青いマーカーで示されている課題はセキュリティと技術の成熟不足ということでした。
一方、未採用の組織にとっては経験不足が最大の課題のようです。
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