マイクロソフト、「PowerApps」正式公開。コーディング不要の業務向けモバイルアプリ開発ツール
マイクロソフトは、業務向けのモバイルアプリケーション開発ツール「PowerApps」の正式公開を発表しました。
PowerAppsは、モバイルアプリケーションの画面をコンポーネントを組み合わせるようにマウスで作成しつつ、クラウド上のデータソースと画面を関連づけていくだけで業務向けのモバイルアプリケーションが開発できるツールです。
例えば、あらかじめSharePointにリスト形式として保存されている製品と価格の一覧をデータソースとしてモバイルデバイスで参照するようなアプリケーションが容易に作成可能です。
ただしデータソースはあらかじめIT部門などによってPowerAppsへ接続可能になっている必要があります。
マイクロソフトは2015年12月にPowerAppsを発表したときに、このツールを利用するユーザーを、Excelの簡単なマクロなどを使いこなすパワーユーザーを中心に想定していると説明しています。
開発が想定されるモバイルアプリケーションとして、見積もり作成、価格表やカタログなどのモバイル対応などであり、現場で働いている非開発者たちが自分の業務効率を向上させるために使える開発ツールという位置づけです。
データソースがあからじめIT部門によって整備されていることが前提とされているのも、その説明に沿ったものだといえます。
データソースとして利用可能なのは、Dynamics 365やSalesforce.com、SQL Server、SharePoint、Excel、Dropbox、Google Sheetsなど多岐にわたっています。
PowerAppsは、Office 365とDynamics 365ユーザーは追加料金なしで利用可能です。Office 365やDynamics 365ユーザーでない場合は、1ユーザーあたり月額7ドルのサービスもしくは、より管理機能などを向上させた月額40ドルのサービスが用意されています。
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