日本国内のPaaS市場はきわめて高い成長率。2020年には昨年の3倍以上に成長し、市場規模は1761億円に。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、2015年の日本国内PaaS市場が前年比48.1%増成長であることを発表し、今後も極めて高い成長率を維持するだろうという調査結果を発表しました。
同社は国内PaaS市場を、下記の5つに分類しています。
- クラウドアプリケーションプラットフォーム
- クラウドインテグレーションサービス
- クラウドデータサービス
- クラウドアプリケーション開発/ライフサイクルサービス
- その他のクラウドプラットフォームサービス
2015年のPaaS市場が48.1%と大きく成長した要因として、上記のなかで2番目に規模の大きい「クラウドデータサービス市場」の前年比成長率103.5%で、市場全体の成長を力強くけん引したとのこと。
その背景には、企業アプリケーションのIaaSでの利用規模が拡大したことでリレーショナルデータベースの利用が増加したこと、非構造データを含むビッグデータの活用によってHadoopサービスのクラウド上での活用が広がっていること、クラウドでのデータウェアハウスの普及などがあるとしました。
2015年の日本国内のPaaS市場規模は648億円で、同市場はきわめて高い成長率を維持しつつ2020年まで平均22.1%で成長。2020年には2015年の3倍以上となる1761億円になると同社は予測しています。
「2020年の国内PaaS市場規模は1,761億円と予測しています。企業のクラウド活用の進展によりハイブリッドクラウド環境が一般化し、クラウドインテグレーションサービスの需要が拡大するほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業のアプリケーション基盤として主流の位置を占めることで、中期的にCAGR 22.1%の高い成長を続けていくと予測しています」(プレスリリースから)
あわせて読みたい
2017年にブレークするインフラ技術は「サーバーレスアーキテクチャー」「カンバセーショナルUI」「ストレージクラスメモリー」。ITインフラAWARD 2017
≪前の記事
Web IDEの「Eclipse Che 5.0」発表。マルチコンテナ構成に対応、Language Server Protocolで対応言語も拡大へ