OpenStack Mitaka(三鷹)が正式リリース。管理機能やスケーラビリティが改善
オープンソースで開発されているクラウド基盤ソフト「OpenStack」13番目のリリースとなる「OpenStack Mitaka」のリリースが発表されました。
OpenStackはリリースごとにアルファベット順のコード名を付けることになっており、本リリースのコード名「Mitaka」は、Mではじまるコード名として去年東京で開催された「OpenStack Summit Tokyo 2015」にちなんで三鷹の地名が採用されたもの。
OpenStackはコンピュート機能の「Nova」、ネットワーキング機能の「Neutron」、オブジェクトストレージ機能の「Swift」、ブロックストレージの「Cinder」など全部で6つのコアサービスと13のオプショナルサービスの集合体になっています。
それぞれのサービスごとに新機能が追加されていますが、Mitakaリリースでの主な新機能は、Novaコンピュートサービスでマニュアル設定が必要だった設定項目が減少し、Keystoneアイデンティティサービスの複雑な設定ステップが簡単になるなど、管理機能が改善されています。
また、前リリースのLibertyから導入されたHeatオーケストレーションサービスのスケーラビリティの大幅な向上、OpenStackを利用するためのSDKが、より多くのプログラミング言語をサポートなども含まれています。
OpenStackは6カ月ごとに新リリースが登場しています。次は10月にNで始まるコード名を持つ「OpenStack Newton」がリリース予定です。
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