NVMe SSDはSATA SSDより6倍から8倍のアクセス性能を実現すると、Xeon®サーバでのベンチマークをレノボが公開[PR]
フラッシュメモリをストレージの用途に用いることで、これまでのストレージと比べて飛躍的に高いアクセス性能を実現するSSD(Solid State Drive)の登場は、ストレージ周りのさまざまな技術に新たな変化を引き起こしています。
その代表的なものの1つが、SSD専用のストレージインターフェイスであるNVMe(Non-Volatile Memory Express)です。
SSDの性能を引き出すためのNVMe
NVMeは、x86マシンの標準的な拡張バスであるPCIeをベースに、SSDの性能を発揮させることに特化して策定された業界標準のインターフェイスです。安価なHDD用に用いられるSATAや、高速で高性能なストレージの用途に使われるSASと比較して大幅な性能向上を実現します。
では、果たしてNVMeで接続したSSD(以下NVMe SSD)は、従来のSATAで接続したSSD(以下SATA SSD)に対してどのくらい高い性能を発揮してくれるのでしょうか?
主要なサーバベンダの1つであるレノボが、ベンチマークによる比較結果をホワイトペーパーとして公開しています。本記事では、そのダイジェストを紹介します。
NVMe SSDは1台でSATA SSDを8台ストライプ構成とほぼ同等
ベンチマークに用いられたのは、2.5インチ型のNVMe SSDとSATA SSD。
ストレージを接続するサーバ本体はレノボの「System x3650 M5」。インテル®Xeon®プロセッサE5-2640 v4を2基、128GBメモリを搭載。OSにはRed Hat Enterprise Linuxを利用しました。
Linuxでmdドライバを用いてSSDをストライプ構成にし、NVMe SSDとSATA SSDの性能を比較したグラフが下記です。
一番左は、NVMe SSDとSATA SSDがそれぞれ1台、一番右が8台をストライプ構成にしたときのIOPS性能です。赤い折れ線がNVMe SSD、青い折れ線がSATA SSDの性能を示しています。
グラフを左から右に見ていくと、2台構成、4台構成、6台構成、8台構成とSSDを増やしていくことでIOPS性能が向上していくことが見て取れます。このとき、右端の青い線が示す8台構成でのSATA SSDのIOPS性能と、左端の赤い線が示す1台構成でのNVMe SSDのIOPS性能は、おおむね同一のように見えます。
また、一番右の8台構成のストライプの性能を示すグラフを見ると、100%リード時のSATA SSDの性能が約50万IOPS、NVMe SSDの性能が約350万IOPSとなっており、ここではNVMe SSDはSATA SSDの7倍程度の性能となっています。
MySQLでの性能比較は?
レノボが公開したホワイトペーパーでは、さらに実践的な環境として、MySQLを用いてNVMe SSDとSATA SSDを用いた場合の性能の違いを検証。TPC-Cベンチマークによるトランザクション性能の比較、レプリケーションを用いた場合の性能も比較しています。
ここでもNVMe SSDがSATA SSDに対して何倍もの高性能の値をたたき出しています。ベンチマークの結果の詳細は、ぜひホワイトペーパーをご覧ください。
≫ レノボ System x3650 M5サーバーにおける2.5インチNVMe SSD評価レポート
(本記事はレノボ・ジャパン株式会社およびインテル株式会社提供のタイアップ 記事です)
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