Nutanix、ネットワーク仮想化をハイパーコンバージドインフラに搭載へ。さらにパブリッククラウドへ近づく
Nutanixは、同社のハイパーコンバージドインフラ製品の次期バージョンにネットワーク仮想化機能を搭載することを明らかにしました。
同社製品はこれまで、複数のサーバをネットワークで接続したスケールアウト対応のサーバ仮想化とストレージ仮想化の機能、そしてそれらを統合管理するコンソール機能を提供してきました。
これにネットワーク仮想化の機能が追加されることで、企業向けにAWSのようなクラウド基盤を提供するという同社の目標へさらに近づくとともに、すでにネットワーク仮想化機能が搭載されているVMwareなどの競合製品などに対する競争力を高めることにつながることになります。
動的に構成される仮想ネットワークをビジュアルに管理
ネットワーク仮想化で提供されるおもな機能は、仮想化されたネットワークをビジュアルに管理し障害時の原因などの発見を容易にする統合管理画面、マイクロセグメントに対応したセキュリティ、動的で柔軟な仮想ネットワーク構成など。
統合管理ツールのPrismに統合された仮想ネットワークの管理画面では、VLANや仮想スイッチ、物理ポートなどの状況を把握できます。
仮想ネットワークはマイクロセグメンテーションによってネットワークを仮想マシンのクラスタごとに安全に分割します。
仮想ネットワークは仮想マシンの追加や生成に動的に対応するだけでなく、APIを通じてラックの物理スイッチやファイアウォール、ADC(アプリケーションデリバリコントローラ)などと連係することでネットワーク構成全体の自動化を実現。
サービスチェイニングに対応することで、アプリケーションの構成に応じて複数のサービスにまたがったトラフィックも動的に構成されるようになっています。
ネットワーク仮想化の機能は2017年1月に提供予定の次期バージョンから提供される予定です。
あわせて読みたい
2017年にはOpenStack採用が本格化、国内のクラウド基盤ソフトウェア市場は40%以上の成長予測。IDC Japan
≪前の記事
2020年までに1億人が拡張現実でショッピング、Webの30%がAmazon Echoのような会話に、ブロックチェーンのビジネスは100億ドル規模に達する。「Gartner Predicts 2017」発表