マイクロソフト、オープンソースのJavaScriptエンジン「ChakraCore」をLinux版Node.jsに対応、「Node-ChakraCore on Linux」プレビュー版公開
マイクロソフトは、Microsoft EdgeやWindows 10で使われているJavaScriptエンジンのコア部分を「ChakraCore」をLinux対応にし、さらにNode.jsに対応させた「Node-ChakraCore on Linux」のファーストプレビュー版を公開しました。
ChakraCoreは2015年12月にオープンソース化され、WindowsだけでなくLinuxやmacOSへの移植が進められることが明言されていました。
さらに今年に入って2016年1月にはNode.jsのJavaScriptエンジンとして使われているV8の代わりにChakraCoreを使えるようにNode.jsのメインラインに対してプルリクエストを投げていました。
今回のプレビュー版は、Linuxへの移植とNode.jsへの対応というこの2つの成果の最初の一歩と言えるものでしょう。
ChakraCoreをLinuxへ移植するにあたり、Windowsへの依存部分の変更が行われたわけですが、Windowsブログにポストされた記事「Bringing ChakraCore to Linux and OS X」でその一例として、Windowsの内部で使われているUTF16-LEと、LinuxやmacOSで使われているUTF-8のエンコードの違いが挙げられていました。
今後のロードマップでは、V8にあるデバッグプロトコルをChakraShim(V8をChakraCoreで置き換えるために、ChakraCoreをV8互換に見せるためのコンポーネント)に実装することや、性能向上などが行われる見通しです。
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