Mozillaの新型高速ブラウザエンジン「Servo」、初めてのデベロッパープレビューが公開。Rust言語で開発中
Mozilla Researchが新しい高速のブラウザエンジンとして開発している「Servo」の、初めてのデベロッパープレビューとデモ動画が公開されました。
Servoは、Rust言語で開発されているブラウザエンジン。HTMLのパース、レンダリング、画像処理、レイアウトといった処理を独立して並列的に実行するなどにより、最近のプロセッサの特長であるマルチコア、SIMD命令、GPUなどを活用し、高速なWebブラウジングを実現しようとしています。
Rust言語もServoのこのコンセプトを支えるための言語といえます。RustもMozillaが開発しており、C言語と同様にOSやデバイスドライバなどのシステム処理の記述に適し、コンパクトなランタイムで高速に実行できる一方で、不正なメモリ操作による障害を起こさないようメモリセーフな言語として設計されています。
しかもマルチスレッドで実行されてもスレッド間でデータ競合などを起こさないスレッドセーフであることもRust言語のレベルで保証しています。
今後、年内にも現在のFirefoxのレンダリングエンジンであるGeckoの一部分を実験的にServoにした実装などが登場する見通しです。
ServoのデベロッパープレビューはmacOS用とLinux用が公開されています。下記は公開されたServoのデモ動画です。
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