MariaDB、カラム型データベースエンジン「MariaDB ColumnStore」発表。OLAPへ参入
MariaDBは、大規模並列処理に対応し、ビッグデータの分析などに適した新しいデータベースエンジン「MariaDB ColumnStore」を発表しました。
MariaDB ColumnStoreは、その名が示す通りMariaDBのストレージエンジンとして組み込めるカラム型のデータベースエンジンです。
一般のデータベースエンジンはデータを行単位で扱うのに対して、カラム型データベースエンジンは列単位で処理するのが最大の特徴です。
データを列単位で処理すると同一型のデータが並ぶためデータの圧縮効率が高く、また一般に列方向で行われる集計処理も高速に、しかも列ごとに分散して並列に行えるという利点があります。そのためにカラム型データベースエンジンは、大規模な分析や集計処理を得意とするデータベース製品で使われています。
MariaDB ColumnStoreはもともとオープンソースのデータウェアハウス向けデータベース「InfiniDB」をフォークしたもの。MariaDBの従来のストレージエンジンと統合して利用し、管理できるため、運用管理が簡潔であることも特徴としています。
大規模分散処理に対応してほぼリアルタイムに大規模なデータベースの分析処理を高速に行い、データは最大25分の1にまで圧縮可能。HadoopのファイルシステムであるHDFSと統合でき、SQLでデータ分析できると説明されています。
MariaDB ColumnStoreは5月にベータ版が提供開始される予定です。
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