LinuxベースのネットワークスイッチOS「OpenSwitch」が、Linux Foundationのプロジェクトに

2016年6月3日

Linux Foundationは、いわゆるホワイトボックス用のネットワークスイッチOSをLinuxベースで開発する「OpenSwitch」が、Linux Foundationのプロジェクトになったと発表しました

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OpwnSwitchは、米ヒューレット・パッカードやメラノックス、ブロードコム、インテル、LinkedInなどが昨年10月に立ち上げたオープンソースプロジェクト

スイッチなどのネットワーク機器は、ネットワークベンダが独自のハードウェアと専用のOSを開発し、組み合わせて提供されるものでした。それをサーバと同じようにハードウェアとOSの業界標準を作ることで、自由にベンダーやユーザーが組み合わせて利用できるようにする動きが強まってきています。

そのハードウェアがいわゆるホワイトボックススイッチであり、例えばFacebookが設立したOpen Compute Projectなどでホワイトボックススイッチの仕様などが提案されています。そしてホワイトボックスに対応したネットワーク機器用OSの1つがこの「OpenSwitch」であり、Open Compute Projectが主導して開発しているネットワーク機器へのOSのインストール環境であるONIE(Open network Install Environment)に対応しています。

OpenSwitchの機能としては、VLAN、ECMP、スタティックルーティング、BGP、DHCP/TFTPサーバなど、L2、L3のコントロールスタックの機能を備えており、REST APIから操作することができます。

OpenSwitchはエンタープライズグレードのオープンなスイッチの実現を目指しており、AnsibleやOpenStackなどさまざまなエコシステムとの連携などが期待されると次のように説明されています。

OpenSwitch's elegant design enables seamless interoperability with critical enterprise-scale open source technologies such as Ansible and OpenStack, and is able to integrate with other open source technologies including Broadcom Broadview, Grommit, LLDPD, P4, OpenVSwitch, and Quagga.

OpenSwitchのエレガントな設計は、AnsibleやOpenStackのようなエンタープライズスケールに欠かせないオープンソースのテクノロジとシームレスに相互運用可能です。さらに、それ以外のオープンソーステクノロジー、例えばBroadcom Broadview、Grommit、LLDPD、P4、Open vSwitch、Quoggaといったものとも統合可能です。

OpenSwitchがLinux Foundationのプロジェクトとなることで、ホワイトボックススイッチ用OSとしての完成度と認知度が一層高まっていくものと期待されます。

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