JavaScript作業自動化ツール「Grunt 1.0.0」が登場。約2年もの開発停滞から復活
Webサイトやアプリケーション開発で発生する作業を自動化してくれるツール「Grunt」の正式リリースとなる「Grunt 1.0.0」がリリースされました。
Gruntは、いわゆるビルドツールやタスクランナーと呼ばれるソフトウェアの1つで、Node.jsをベースにしたオープンソースとして開発されています。
JavaScriptで自動化したい作業を記述でき、また多くのプラグインによって一般的な作業の多くを簡単に自動化できます。例えば特定のディレクトリを監視し、そこに保存されたファイルを自動的に処理する、といったことが可能です。
特にWebサイトやWebアプリケーション開発で発生するタスク、例えばJavaScriptファイルのミニファイ(最小化)、自動ユニットテストの実行、文法チェックなどでよく使われています。
昨年jQuery Foundationに加入し、復活したGrunt
Gruntは2012年にBen Alman氏によって開発され、2014年頃にはメジャーなツールとして知られるようになっていました。しかし理由は不明ながら、その開発は2014年5月にリリースされたバージョン0.4.5を最後に止まってしまいます。
そこから1年半もの期間を経て、2015年11月にGruntはjQuery Foundationに移管。Ben Alman氏の後継者の募集による開発体制の刷新が発表されます。
そして2016年2月、2年近い停滞期間の終わりを告げるGrunt 1.0リリース候補版が登場、2016年4月4日に今回のバージョン1.0登場となったのです。
Gruntは現在でも広く使われているツールです。バージョン1.0が登場し、開発体制が復活したことにひとまず安心した開発者も多いのではないでしょうか。
関連記事
あわせて読みたい
ものづくりスタートアップのビッグデータやクラウドファンディング活用事情 ― AIIT起業塾#2 ―[PR]
≪前の記事
セールスフォース・ドットコム、国内2番目のデータセンターを関西地区に開設へ。NECと契約