Javaをモジュール化する「Project Jigsaw」、ついに開発中のJDK 9メインラインに統合へ
Javaをモジュール化することで、モノリシックな構造で巨大化してきたJavaを必要な部分だけにスリムダウンして使えるようにする機能「Project Jigsaw」。この機能は、2011年にリリースされたJava 7に組み込まれる予定でしたが、開発の遅れで入らず、2014年にリリースされたJava 8からもこぼれて、2017年に登場予定のJava 9で組み込まれる予定です。
そして現在開発中のJDK 9のメインラインに、とうとうProject Jigsawを統合することを提案するアナウンスがJDK 9のメーリングリストで3月11日に行われました。
InfoQが記事「Jigsaw Finally Arrives in JDK 9」で報じています。
米オラクルのALan Bateman氏は、JDK 9のメーリングリストに投稿したメール「Project Jigsaw integration into JDK 9」で次のように書いています。
we are proposing to stabilize a snapshot of the module system that we have been working on in Project Jigsaw and integrate it into the JDK 9 main line.
Project Jigsawとして開発してきたモジュールシステムのスナップショットを安定化させ、JDK 9メインラインへ統合することを提案します
このアナウンスから1週間が経過していますが、特に異議の表明は行われていないようなので、予定通り作業されることでしょう。
統合作業は3月21日の週に行われ、万が一問題があったときのために翌週がそのバックアップ作業のために予約されています。
Java 9は今年リリースを予定されていましたが、昨年12月に6カ月の延長が提案され、現在はいまから1年後の2017年3月にリリースされる見通しとなっています。
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