Java 9のリリース予定は来年2017年7月27日に4カ月延期。Jigsawの開発にさらに時間がかかる見通しで
現在開発中のJavaの最新版となるJava 9のリリース予定日が4カ月先送りされ、来年2017年7月27日に変更されました。
これによってマイルストーン全体は次のようになりました。
2016/05/26 Feature Complete
2016/12/22 Feature Extension Complete
2017/01/05 Rampdown Start
2017/02/09 All Tests Run
2017/02/16 Zero Bug Bounce
2017/03/16 Rampdown Phase 2
2017/07/06 Final Release Candidate
2017/07/27 General Availability
このスケジュール変更は、9月13日付でオラクルのMark Reinhod氏が、Jigsawの開発に予想より時間が掛かりそうだといった理由をあげて提案したもの。そのときのメール「 Proposed schedule change for JDK 9」から一部を引用します。
Despite this progress, at this point it's clear that Jigsaw needs more time. We recently received critical feedback that motivated a redesign of the module system's package-export feature [5], without which we'd have failed to achieve one of our main goals.
こうした進捗にもかかわらず、Jigsawにはさらに時間がかかりそうだという点は明らかだ。最近受け取った重要なフィードバックが、モジュールシステムのパッケージエキスポート機能の再設計の動機となっており、これなしには主要な目的を達成できないだろう。
このメールに対して特に反論がなかったため、10月18日付のReinhold氏のメール「JDK 9 release schedule」でスケジュール変更が行われました。
Javaのモジュール化を実現するJigsawはもともとJava 8で実装される予定でしたが、開発に時間が掛かるためJava 9へと先送りされてきた経緯があります。おそらくJavaの開発のなかでももっとも難産なプロジェクトといえるでしょう。
今回のスケジュールで無事にJava 9にJigsawが実装されることを期待したいところです。
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