企業はオンプレミスの代替としてIaaSを積極的に採用、IaaSクラウドは5年で約3倍以上の市場拡大との予想。IDC
IaaS型クラウドサービスの売り上げは、2015年の126億ドルから2020年には436億ドルへと年28.2%の勢いで成長するだろう。米調査会社のIDCは7月14日、クラウド市場についての予想を発表しました。
同社が約6000社のIT部門を対象に調査したところ、回答した企業の3分の2近くがIaaSの採用を決定しているか、もしくは採用を計画しており、企業がオンプレミスの代替としてIaaS型クラウドサービスの利用を積極的に進めていることが急成長の背景にあると説明しています。
そしてIaaSの普及に伴い、関連サービスの登場や企業のIT予算にも変化が起こるだろうとのこと。
Growth of public cloud IaaS has also created new service opportunities around adoption and usage of public cloud resources. With changes at the infrastructure, architectural, and operational layers, public cloud IaaS is slowly transforming the enterprise IT value chain.
IaaS型パブリッククラウドの成長は、クラウドの採用や利用に関連する新サービスの機会をも作りだすだろう。インフラ、アーキテクチャ、運用のレイヤにおける変化に伴い、IaaSは企業のITバリューチェーンをゆっくりと変えていくことになる。
IDCによると、IaaS市場は2015年に51%の成長を見せ、2016年、2017年も41%以上の急成長をするものの、2017年以降はクラウドの拡大からクラウドの最適化へと焦点が移るため、成長率自体は低下するとしています。
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