Herokuを東京リージョンで動かせる「Heroku Private Spaces」が正式稼働
セールスフォース・ドットコムは、PaaS型クラウドサービス「Heroku」の企業向けプログラム「Heroku Enterprise」において、3つの新機能「Heroku Private Spaces」「マルチリージョン対応」「シングルサインオン」を1月27日から正式版として提供開始したと発表しました。
新機能の「Heroku Private Spaces」は、Amazonクラウドの仮想プライベートクラウド(Amazon VPC)を用いて顧客専用に分離した環境へHerokuを展開できる、というもの。
しかも単にAmazon VPC内でHerokuが稼働するだけでなく、自動的に複数のアベイラビリティゾーンにまたがった高可用性を実現する構成となっています。さらにHerokuのアドオンなどもそのまま利用できますし、標準のHerokuと同様にパッチの適用やクラッシュ時の復旧などを含む運用管理作業をすべてHerokuにまかせることができます。
このHeroku Private Spacesはマルチリージョン対応となっており、Amazonクラウドの東京、バージニア、オレゴン、フランクフルトの各リージョンへ展開可能。それ以外のリージョンも2016年中に対応予定。
Heroku Private Spacesは、Herokuのマネージドサービスと機能はそのまま、分離されたよりセキュアな環境での利用を実現します。
さらにマルチリージョン機能で顧客に近い地域のリージョンににHeroku Private Spacesを展開することで、センシティブなデータ保存に関する規制にも対応でき、小さなレイテンシによる高いアプリケーション性能を得ることもできます。
また、シングルサインオン機能は、Salesforce、LDAP、Active Directoryなどによる認証でHerokuへログオンすることを可能にするものです。
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