Google、オープンソースでPaaS基盤を開発する「Cloud Foundry Foundation」加盟を発表
Googleは、オープンソースのPaaS基盤である「Cloud Foundry」の開発を推進する団体「Cloud Foundry Foundry Foundation」にゴールドスポンサーとして加盟したことを発表しました。
Cloud FoundryはもともとVMwareが開発したPaaS基盤ソフトウェアで、その後VMwareからスピンアウトしたPivotalが開発をしていましたが、2014年12月にIBM、HP、SAP、EMC、インテルなどとともにCloud Foundryの開発を推進する中立的な団体である「Cloud Foundry Foundation」が設立され、現在は同団体が開発を主導しています。
現在、Cloud FoundryはPivotalが商用ディストリビューションを提供しているだけでなく、IBMはCloud Foundryを基盤としたクラウドサービスの「Bluemix」を展開。国内でもNTTコミュニケーションズや富士通などがCloud Foundryを基盤としたクラウドサービスを展開しています。
Googleは以前からPaaS型クラウドサービスとしてGoogle AppEngineを提供していますが、一方でIaaS型クラウドサービスのGoogle Compute Engineでは、さまざまなPaaS型基盤のサポートを推進しています。
From the beginning, our goal for Google Cloud Platform has been to build the most open cloud for all developers and businesses alike, and make it easy for them to build and run great software.
当初から、Google Cloud Platformのゴールはすべてのデベロッパーやビジネスなどにとって、もっともオープンなクラウドを構築することであり、彼らが素晴らしいソフトウェアを開発し実行することをできるだけ容易にすることでした。
(「Google Cloud Platform Blog: Google joins the Cloud Foundry Foundation」から
この言葉通り、Googleは今年の10月にはGoogle CloudでCloud Foundryを正式にサポートすることを発表しており、今月に入ってからはRed HatのPaaS基盤ソフトウェアであるOpenShiftもGoogle Cloud上での正式サービスを開始しています。
こうした多様なPaaSの展開がGoogleのクラウド戦略の大きな柱であることがうかがえます。
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