GoogleとBoxが提携、BoxのクラウドストレージからGoogle Appsが利用可能に。BoxWorks 2016
企業向けにDropboxのようなクラウドストレージサービスを提供するBoxは9月7日、サンフランシスコでプライベートイベント「BoxWorks 2016」を開催。基調講演でGoogleとの提携を発表しました。
両社の提携により、Google DocやGoogle Spreadsheets、Google Slidesなどの保存先としてBoxが利用可能になります。
With our new, deeper integration, Box will be able to serve as a content repository within Google Docs, including Sheets and Slides. People can create, open, edit, and collaborate on Google Docs directly from Box, and all changes will then be saved back to Box in real time.
この新しい深いレベルの統合により、BoxはGoogle DocsやGoogle Sheets、Google Slidesなどのコンテントリポジトリになることが可能です。ユーザーはBoxから直接Google Docsを起動し、ファイルの新規作成、オープン、編集、共同作業などができ、すべての変更はBoxへリアルタイムで保存されます。
「Introducing a new Box and Google Partnership to Transform Work in the Cloud」から
また両社は共同でGoogle Appsのコンテンツを統合的に検索するサーチエンジン「Google Springboard」のBox対応を開発していることも明らかにしています。
Springboardは単に検索するだけでなく、GmailやGoogle Calendarの内容などを参考に、機械学習の機能を用いて利用者に必要と思われる資料やおすすめのコンテンツをプッシュして表示することも可能です。
両社の提携により、Google Appsユーザーにとっては情報の保存先がよりオープンに選択できるようになり、BoxユーザーにとってはGoogle Appsの利用がより便利になることで、マイクロソフトのOffice 365などに対する競争力を高める効果があるといえるでしょう。
BoxWorks 2016
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