GoogleがApigeeを買収。Google CloudでAPIの外部公開や管理などが容易に
GoogleはAPI管理プラットフォームのベンダとして知られるApigeeの買収を発表しました。
いわゆる「APIエコノミー」と呼ばれる時代がやってくると、多くの企業が自社のサービスをAPIとして外部に公開し、さまざまなサービスに利用してもらうようになると考えられています。
例えば小売業が自社の在庫状況をAPIで公開することで、いちいち営業担当に電話で問い合わせてもらわなくてもよくなり、手間やコストが省けます。製造業なら商品一覧と納期をAPIで公開することで、サプライチェーンのシステムとの連携が容易になるでしょう。
企業がいままで自社システムの中だけで管理していた情報をAPIを通じて公開することで、企業間での取引やシステムに大きな変化と効率性、迅速性、低コスト化などをもたらすことができるようになります。
しかしこのAPIエコノミーの基盤となるAPIを公開するためには、社内のレガシーなアプリケーションの内部情報をモダンなRESTful APIに変換し、接続相手を認証し、アクセス状況の管理や負荷に対するキャッシングを実現し、必要に応じて課金するなど、さまざまな仕組みが必要になります。
このようなAPIを公開するためのゲートウェイ機能や管理機能を提供するベンダとしてよく知られているのがApigeeでした。
GoogleはApigeeをGoogle Cloud Platformに組み込むと、次のように説明しています。
The addition of Apigee’s API solutions to Google cloud will accelerate our customers’ move to supporting their businesses with high quality digital interactions. Apigee will make it much easier for the requisite APIs to be implemented and published with excellence.
Google CloudにApigeeのAPIソリューションを追加することで、私たちのお客様のビジネスは高品質のデジタルな相互運用性の実現を加速できるでしょう。Apigeeは優れたAPIの実装と公開に必要なものを容易に提供するのです。
追記:20201年2月、GoogleがApigeeの新版「Apigee X」を発表
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