[速報]Google、AWSとGoogle Cloud Platformに対応した企業向けハイブリッドクラウドのモニタリングツール「Google Stackdriver」発表。GCP Next 2016
Googleは同社のクラウドに関するイベント「GCP Next 2016」を3月23日、24日の2日間にわたり米サンフランシスコで開催しています。
初日の基調講演では、Google CEOのShudar Pichai氏に続いてVMwareの共同創業者であり昨年11月にGoogleのエンタープライズ向けクラウド担当のシニアバイスプレジデントとなったDiane Greene氏が登壇。Googleのクラウドビジネスをエンタープライズ向けに強化していくことを印象づけました。
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そしてGoogle Cloud PlatformのプロダクトマネジメントBrian Stevens氏が登壇。
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Brian氏は、多くのユーザーは複数のクラウドを使っており、マルチクラウドがリアリティだと指摘。それぞれのクラウドごとにハイパーバイザや機能が異なることで、クラウドごとのサイロ構造になってしまう課題があるとし、こうした課題を解決するためにマルチクラウドに対応したモニタリングツール「Google Stackdriver」を発表しました。
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Google StackdriverはGoogle Cloud PlatformとAmazon Web Servicesに対応。プライベートクラウド対応も今後予定されています。
Stackdriverはクラウドの状態をモニタし、アラートやメトリクスをビジュアルに示すことで企業のクラウド利用で生じる問題を素早く解決できるようにするツールです。
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StackdriverはCPUやメモリの消費量などの状態ではなく、アプリケーションのレイテンシやレスポンスコードなどアプリケーション固有の状態を把握するようにできています。
あらかじめ多数の商用ソフトウェア、オープンソースソフトウェアの適切なメトリクスが「インテリジェントデフォルト」として組み込まれているため、すぐに使い始めることができます。
ダッシュボードのカスタマイズも可能。
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アプリケーションに問題が発生した場合には、AWSとGoogle Cloud Platformのどちらで稼働していたとしてもリアルタイムにログを参照し、状況を詳しく把握できるようになっています。
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GCP Next 2016
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