GoogleとRed Hat、Google Cloud Platformで分散ストレージ「Red Hat Gluster Storage」の正式サポートを発表。クラウド上にNFSサーバを展開可能
GoogleとRed Hatは、Google Cloud Platform上でRed Hatが提供する分散ストレージソフトウェアの「Red Hat Gluster Storage」を正式にサポートすると発表しました。
Google Cloud Platformには、仮想マシンの高速なローカルストレージとして「Local SSD Storage」や大容量のストレージとして「Persistent Disk Storage」が利用できます。さらに、高可用性の高いオブジェクトストアとして「Google Cloud Storage」も提供されています。
今回、正式サポートされる「Gluster Storage」は、NFSプロトコルなどに対応したファイルサーバを構築するストレージソフトウェア。最大の特徴は、複数のストレージノードによる分散ストレージを構築できるため、数ペタバイトに及ぶ大容量ストレージや、複数のサーバからアクセスが集中する際の負荷分散などに対応するスケールアウトストレージを構成できる点です。
アプリケーションやシステムの都合でファイルサーバを設けたい場合にも便利でしょう。 Googleは次の図のように、複数のゾーンにまたがるGluster Storage間でレプリケーションを行うことにより、可用性の高いファイルサーバの構築例も示しています。
Gluster StorageはすでにAmazonクラウドでもすでにサポートされています。クラウドのストレージに依存せず互換性のあるシステムを構築するためにも使えそうです。
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