Google Cloud Platform、ついに日本国内リージョン開設を正式発表。東京に「東アジアリージョン」開設。1カ月以内にベータ公開を開始
Googleは、日本国内にGoogle Cloud Platformの東アジアリージョン(東京リージョン)を開設すると正式に発表しました。
今回発表されたのは、オレゴンに米国西リージョン、東京に東アジアリージョンという2つのリージョンが新たにGoogle Cloud Platformに追加される予定であることです。それぞれのリージョンは複数のゾーンを備え、高可用性を備えているとのこと。
本番運用は今年後半ですが、1カ月以内に東アジアリージョンのベータ公開を開始する予定で、ベータ希望者向けアンケートに答えると、準備ができ次第通知してくれるとのこと。
また、この2カ所を皮切りにグローバルで10以上のリージョンを、今年から2017年を通じて追加していくとのことです。
エンタープライズ向けのクラウドに本気で取り組むか
Googleは現時点で、米国に2カ所、欧州に1カ所、そしてアジアには台湾の1カ所の、合計4カ所でGoogle Cloud Platformのリージョンを展開しています。
これが2017年末には10リージョンが追加されて現状の3倍以上の14リージョンになるというのは、同社にとって明らかに大きな戦略転換です。
現在、Amazonはグローバルに11カ所、IBM SoftLayerは28カ所、マイクロソフトは22カ所とリージョンやデータセンターを多数展開しており、国境を越えてデータをやりとりすることを不安視する企業に対してアピールする戦略をとっています。Googleも同じ方向へ舵を切ったと言えるでしょう。
同社は昨年11月に、VMwareの共同創業者であるDiane Greene氏をエンタープライズ向けクラウドビジネスの責任者に任命しています。Googleの戦略転換は、同氏の指揮の下でエンタープライズ市場へ本気で取り組むことを示しているのではないでしょうか。
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