FreeBSDにHyper-VとAzureが正式対応。マイクロソフト製FreeBSDも提供開始
マイクロソフトはHyper-VとMicrosoft AzureがFreeBSDに正式対応したことを、ブログ「FreeBSD now available in Azure Marketplace」で明らかにしました。
これに合わせ、Azure Marketplaceにはマイクロソフト製のFreeBSD 10.3のイメージも公開されました(画像は上記ブログから)。
マイクロソフトがHyper-VとMicrosoft AzureでFreeBSDをサポートする理由は、FreeBSDベースの仮想アプライアンスのサポートのためだと説明されています。以下はブログからの引用です。
You may be wondering, “Why is it so important for FreeBSD to run in Azure?” Many top-tier virtual appliance vendors base their products on the FreeBSD operating system. Over the past 2 years, we’ve worked closely with Citrix Systems, Array Networks, Stormshield, Gemalto and Netgate to bring their virtual appliances to the Azure Marketplace, and we’re continuing to work with a long list of others for future offerings.
“AzureでFreeBSDをサポートすることがなぜ重要なのか?”と不思議に思われるかもしれません。実は多くの主要な仮想アプライアンスベンダーはFreeBSDをベースにしているのです。過去2年にわたり、私たちはシトリックス、Array Networks、Stormshield、Gemalto、そしてNetgateなどと協力して、彼らの仮想アプライアンスをAzure Marketplaceへ持ち込むようにしてきました。そしてそのほか多くのものについても今後提供していくように作業を継続していきます。
そしてAzure Marketplaceで公開されたFreeBSDのイメージは、マイクロソフト製です。その理由は、FreeBSD Foundationのサポート負担を軽減するためであり、サポートもマイクロソフトが行うとされています。
we took on the work of building, testing, releasing and maintaining the image in order to remove that burden from the Foundation. We will continue to partner closely with the Foundation as we make further investments in FreeBSD on Hyper-V and in Azure.
われわれが(FreeBSDのイメージの)ビルド、テスト、リリース、そしてメンテナンスを行うのは、FreeBSD Foundationの負担を減らすためである。私たちは引き続きFreeBSD Foundationとの協力関係を継続し、FreeBSDのHyper-VとAzure対応へ投資していく。
マイクロソフト製のFreeBSD 10.3ではカーネルレベルでネットワークとストレージの性能向上が図られており、それは本家FreeBSDが提供する10.3へも反映されるとのこと。詳細はこちら。
またAzure MarketplaceのFreeBSDにはAzure VM Guest Agentが追加されているとのことです。
マイクロソフトは今後のFreeBSDのバージョンアップにおいても、社内のFreeBSD Release Engineeringチームによって迅速にキャッチアップしていくと表明しています。
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