次世代のEclipse、Webブラウザで動作する「Eclipse Che」が正式公開。コードをDockerコンテナへデプロイし実行可能
Eclipse Foundationは、“次世代のEclipse IDE”として新しく開発した、Webブラウザから利用できる統合開発環境「Eclipse Che」(エクリプス・チェ)のリリースを発表しました。
Eclipse Cheは、本体となるChe ServerにWebブラウザから接続し、Webブラウザから利用する統合開発環境。チームで開発するためのプロジェクトなどを設定可能で、GitやSubversion、Diffなどに対応。
エディタ部分ではJavaやJavaScriptのオートコンプリートや開発中のコード内容がダイナミックに反映されるIntelliSenseなどを備えています。
開発したコードはEclipse Cheの開発画面から、プロジェクトにひも付けされたDockerコンテナにデプロイして実行し、デバッガなどを利用できます。サーバサイドの実行環境まで連係することがEclipse Cheの大きな特長です。
Che Serverはプラグインによって機能拡張可能です。ターミナル機能の拡張なども用意されており、Che ServerがDockerコンテナの実行環境へ自動的にSSHデーモンを組み込み、そこへWebブラウザ上の統合環境から呼び出したターミナルを接続して操作する、といったことが可能です。
Eclipseからは、Webブラウザで利用できる開発環境「Orion」が以前からリリースされていますが、Eclipse CheはOrionとは別に開発されたもの。Orionのエディタ部分はEclipse Cheに統合されており、JavaScriptのオートコンプリートなどを含む多くの機能を提供しています。
Eclipse Foundationは毎年6月にEclipseのメジャーバージョンアップを行っています。今年の6月には(従来のデスクトップ版Eclipseの)次バージョン「Eclipse 4.6 Neon」がリリースされる見通しです。
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