クラウド版eメール、Office 365とGoogle Appsが2強。大企業に強いマイクロソフト、中堅中小に強いGoogle。米ガートナー
米調査会社のガートナーは、クラウドeメール市場の調査結果を発表しました。
調査結果によると、グローバルな公開企業のうち、8.5%がマイクロソフトのOffice 365を、4.7%がGoogleのGoogle Apps for Workを使っており、残りの87%は小さなベンダが提供するオンプレミスやハイブリッドクラウドでのメールサービスなどを利用しているとのこと。
また、Office 365とGoogle Appsを比べるとOffice 365が2倍近い市場シェアで、マイクロソフトが市場をリードする存在となっています。
ガートナーは、クラウドeメール市場は立ち上がったばかりではあるものの、あらゆる地域、企業規模、産業分野においてマイクロソフトとGoogleの2強が飛び抜けたシェアを獲得しているとしていますが、マイクロソフトは規制の強い産業である電力、ガス、水道や航空産業で強く、一方でGoogleは自由競争の側面が大きい産業であるソフトウェア、出版、小売り、広告、教育といった産業で比較的強いとのことです。
またクラウドeメールを使っている企業のうち、マイクロソフトは売り上げが100億ドルを超える大企業でのシェアが80%を超え、一方でGoogleは売り上げが5000万ドルを下回る中堅中小企業でのシェアが50%を超えて強いという特徴も見られるとのことです。
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