マイクロソフト、新サービス「Dynamics 365」を披露。CRMとERPを統合、機械学習のCortana Intelligence Suiteも連係。WPC 2016

2016年7月12日

マイクロソフトはカナダのトロントでパートナー向けイベント「Microsoft World Partner Conference 2016」(WPC 2016)を開催しています。

初日の基調講演では、同社CEOのサティア・ナデラ氏が、今秋登場予定の新しいクラウドサービス「Microsoft Dynamics 365」を披露しました。

figWPC 2016のストリーミングから

Dynamics 365は、これまで同社が提供してきたCRMとERPであるDynamics CRMとDynamics AXを統合し、クラウドサービスとしてブラッシュアップしたもの。

Office 365やPowerBI、Cortana Inttelgence Suite、Microsoft Flowなど、同社がクラウドサービスとして提供しているさまざまなサービスとの連携強化を打ち出し、「(Officeをクラウド化して成功した)Office 365で起きたことが、Dynamics 365でもでも起きるだろう」(ナデラ氏)とアピール。

特にパートナーに対しては、さまざまなサービスを組み合わせることでビジネスプロセスのパイプラインを構築し、顧客向けのソリューションを容易に構築できるプラットフォーム化の利点を訴えます。「SaaSを作るのではなく、マイクロソフトはつねにプラットフォームとしてのアプローチをしてきた」(ナデラ氏)。

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Dynamics 365が画面を自動生成

下記の画面はDynamics 365のデモンストレーションとして、上下水道を提供する企業の現場担当者の障害対応画面を作ったもの。

Azure IoT Suiteで上下水道管の漏水情報などを自動的に収集し、それを機械学習機能を持つCortana Intelligence Suteで既存のデータや対応用ドキュメントなどと組み合わせて分析、Dynamics 365が現場担当者用の対応画面を自動生成したと説明されています。「マニュアルで作られたのではなく、Azure IoT Suite、Cortana Intelligence Suiteを用いてDynamic 365によって自動生成された」(デモ担当者)

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また、修理担当者のスケジューリング画面も示されました。

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さらにDynamics 365のデータを利用し、ドラッグ&ドロップでアプリケーション開発ができる「Microsoft Flow」で修理状況を顧客担当者のiPhoneに通知とメール配信をするといった連係も披露。

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Dynamics 365が単なるCRMやERPのサービスではなく、Office 365、Azure IoT Suite、PowerBI、Microsoft Flowなど、Microsoft Azureをプラットフォームとするさまざまなサービスと連携できるソリューションとなることをパートナーに訴えました。

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Junichi Niino(jniino)
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