「Docker for AWS」「Docker for Azure」相次いでパブリックベータに。クラウドでDockerを使うための環境を一括構築。AWS無料利用枠で利用可能
Dockerは、AWSやAzureでDockerを使うために必要なソフトウェアの導入や設定などの環境構築を一括で実行してくれる「Docker for AWS」や「Docker for Azure」を相次いでパブリックベータとして公開しました(Docker for AWS、Docker for Azure)。
Dockerはすでに、Windows環境にインストールするとDockerが使えるようになるソフトウェア「Docker for Windows」や、同様の機能を持つ「Docker for Mac」を提供しています。今回パブリックベータとして公開されたDocker fow AWS、Docker for Azureも同様のコンセプトのソフトウェアです。
例えばAWSでDockerをクラスタ運用する場合には、CloudFormationのテンプレートやファイアウォールのルール設定、ロードバランサーの設定など多くのツールを用いてさまざまな設定をしなければなりません。
Docker for AWSやDocker for Azureは、こうした設定をそれぞれの環境においてできるだけネイティブな方法により一括して自動的に行ってくれます。
また、Docker for AWSはAWSのクラウド無料利用枠で動作するとのこと。
Docker for AWS works fully within AWS free tier, giving you the ability to try it out at no cost (just create a 1-manager, 1-worker swarm). Installation takes a few minutes, and will give you a fully functioning swarm, ready to deploy and scale Dockerized apps.
Docker for AWSはすべてがAWSのクラウド無料利用枠で実行されるため、無料でその機能すべてを試すことができる( 1-manager、1-worker swarmを作成する)。インストレーションは数分で終わり、Swarmの全機能およびDocker化されたアプリケーションがインストール可能な環境が準備される。
Docker for AWSとDocker for Azureは、今年の6月に開催されたDockerCon 16で発表されたもの。
このとき、同社の創業者でCTOのSolomon Hykes氏はDocker for AWSについて「AWSにおけるもっともネイティブなDocker体験の実現だ」と説明しています。
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