テラスカイとアプレッソ、クラウド型データ統合サービス「DataSpider Cloud」を共同開発。グローバル展開を目指し、2017年1月から提供開始
クラウド専業のシステムインテグレータであるテラスカイと、データ統合ツールの「DataSpider」を提供するアプレッソは、データ統合を実現するクラウドサービスの「DataSpider Cloud」を共同開発し、2017年1月から提供を開始すると発表しました。
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DataSpider Cloudは、アプレッソがパッケージソフトウェアとして提供しているDataSpiderをクラウド向けに開発を加え、クラウドサービスとしたもの。AWSやMicrosoft Azureのさまざまなストレージやデータベースサービス、Salesforce.com、Dynamics 365、Google Cloud、Kintoneなど、さまざまなクラウドサービスやオンプレミスのソフトウェアと接続し、データ転送や統合などが行えます。
DataSpider Cloudはクラウドサービスであるため、インストールなどの手間が不要で、すぐに利用可能。またノンプログラミングでデータソースを選択してつなぐことができるため、データ統合を容易に実現できます。クライアントはWindowsのWPFで開発されているためインストール不要で軽快に動作すると説明されています。
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グローバル展開を目指していきたい
DataSpiderがテラスカイとアプレッソの共同開発となったのは、そもそもテラスカイがアプレッソのDataSpiderのエンジン部分の提供を受け、SkyOnDemandと呼ばれるデータ統合サービスを提供していたため。
しかしパッケージソフトとして開発されているソフトウェアをクラウドサービスとして利用するには、機能を拡張するなどの点で困難が増してきたため、クラウドに最適化したものとして開発することが必要と判断したと、テラスカイ 代表取締役社長 佐藤氏。
そしてもう1つの理由は、調査会社であるガートナー社による評価だったとのこと。ガートナーによるデータ統合クラウドサービスの市場調査では、テラスカイがベンダリストに入ったもののその位置づけは下位の方だったと佐藤氏。
「国内でどんなに売ってもワールドワイドではこの程度しか評価されない。このままでは日本でガラパゴスの進化しかできないのではないかと考えた。この決断によって、(DataSpider Cloudは)グローバル展開、ここを目指していきたい」(佐藤氏)
海外展開については、まずはアプレッソの親会社であるセゾン情報システムズの海外拠点を通じて販売や24時間365日のサポートなどを提供するとしています。
価格は初期費用60万円、月額12万円から。
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