米シトリックスがCloudStack事業売却、米Accelerite社へ。今後もXenServerやNetScalerなどとの統合は継続すると
米シトリックスは、CloudStack関連の事業を米Accelerite社に売却すると発表しました。
売却されるのはCloudPlatformとCloudPortal製品群。プレスリリースで次のように発表しています。
In a move to better support our customers, Citrix is entering into an agreement with Accelerite, a provider of infrastructure software for cloud, mobility and endpoint solutions, to acquire the CloudPlatform and CloudPortal Business Manager product lines.
顧客によりよいサポートを行う動きとしてシトリックスは、クラウド向けインフラストラクチャソフトウェアやモビリティとエンドポイントソリューションなどを提供するAcceleriteが、CloudPlatformとCloudPortalビジネス製品群を買収することに合意しました。
ただし今後もシトリックスはAcceleriteと連係し、CloudPlatformとXenServerやNetScaler、Citrix Workspace Cloudなどとの統合を継続すると表明しています。
またCloudStackの開発そのものはオープンソースの「Apache CloudStack」としてApache Software Foundation主導で行われているため、いまのところ大きな変化はないと予想されます。
デスクトップ仮想化などコアビジネスに回帰するシトリックス
昨年11月に米シトリックスはXenApp、XenDesktopなどの同社のコアビジネスに経営資源を集中し、社員約1000人を削減する予定だと発表していました。
重点分野にCloudPlatform製品群は含まれていなかったため、いずれ何らかの動きがあることは予想されていました。それが単純な事業縮小や休止へ向かうのではなく、別事業者への売却になったことは、同社が主張する「顧客によりよいサポートを行う動き」にはつながっているでしょう。
しかし日本国内にも同製品群のユーザーがいるため、日本でのサポート体制がどうなるかについては今後の発表を待つことになります。
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