JenkinsのUXをモダンにする新プロジェクト「Blue Ocean」登場。統一的デザインのためのJenkins Design Language(JDL)も開発中
ビルドやテスト、デプロイなどの自動化を実現してくれるツール「Jenkins」は、2カ月前の4月に最新のメジャーバージョンアップ版となる「Jenkins 2.0」が登場したばかりです。
そのJenkinsのUXをモダンで魅力的なものにする新プロジェクト「Blue Ocean」が発表され、ソースコードの公開が始まりました。
シンプルで魅力的なUXへ
Blue Oceanの開発理由は、「Introducing Blue Ocean: a new user experience for Jenkins」で次のように説明されています。
In recent years developers have become rapidly attracted to tools that are not only functional but are designed to fit into their workflow seamlessly and are a joy to use. This shift represents a higher standard of design and user experience that Jenkins needs to rise to meet.
近年、開発者たちは機能的なだけでなくデザイン的にも彼らのワークフローにシームレスにフィットし、楽しく使えるツールに魅力を感じるようになってきている。この動きはデザインとユーザー体験に代表されるものであり、まさにJenkinsもその必要性に直面している。
この理由に沿って、Blue Oceanはマスターブランチの状況を天気で示すなど、シンプルかつ魅力的で分かりやすい画面となっています。
パイプラインも手順や状態をビジュアルによって美しく表現されています。
下記はパーソナライズドビュー。好みのパイプラインやブランチ、プルリクエストなどを選択して個人の画面として見ることができます。
これらBlue Oceanの画面はプラグインとして実装されているため、現在のクラッシックUIと共存できるとのことです。
Jenkins Design Languageも開発中
Blue OceanのユーザーインターフェイスのコンポーネントはReact.jsとECMAScript6(ES6)で開発されており、このテクノロジーによる「Jenkins Design Language」(JDL)も合わせて発表されました。
JDLのスタイルガイド、開発者向けドキュメントは数週間以内に発表されるとのこと。これによりBlue Oceanと統一された魅力的なUIを持つプラグインの開発が容易になることでしょう。
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