[速報]ソフトバンク、ARM買収を正式発表。孫氏「次の大きなパラダイムとしてIoTが来ている」。ARMの独立性は維持
ソフトバンクは7月18日、英ARM Holdings plcの買収を正式に発表。その背景と理由について記者会見で明らかにしました。
ソフトバンクグループの代表取締役社長 孫正義氏は、ARM買収後も英国ケンブリッジにあるARM本社はそのまま維持し、今後5年間でUKにおける雇用を倍増させていきたいと説明。
また、ソフトバンクグループとしての長期的戦略は一緒に議論するが、ARMの経営の自律性、中立性、独立性は維持していくとも話しました。
孫氏は、「新しくパラダイムの変革が起きたときに、その最初にアグレッシブに投資することが成功の秘訣だと考えている」と説明。いま、次の大きなパラダイムとしてIoTが来ていることが、ARM買収の理由だと説明しました。
「インターネットのメインストリームがPCから携帯電話に移り、次の動きは携帯電話だけではなく、半導体が中に入っているものはすべて、消費者家電、自動車、インフラなど、半導体が中に入っているものはすべてつながっていく」(孫氏)
2015年の時点でARMベースのチップは150億近く出荷。この成長がこれから数十年にわたって成長し続けていくことを信じていると孫氏。
「これから5年はIoTに関する投資期間で、そのあと10年、20年と大きく成長してくと考えている」(孫氏)
「ソフトバンクとARMは次のパラダイムシフトをけん引していく。これが私がいま情熱を持っているところです」(孫氏)
(記者からの質問) Brexitは今回の判断に影響を与えたのか?
孫氏 Brexitは大きな影響を判断に与えなかった。今回のチャンスで安く買おうと思ったわけではない。ただ、この2週間ですべてのデューデリジェンスを行った。
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