「Angular 1.5」がリリース。コンポーネントディレクティブ機能の追加などで、Angular 2への移行を容易に
オープンソースのJavaScriptフレームワークとして知られるAngularJSの最新バージョン「Angular 1.5」がリリースされました。
Angular 1.5の主な開発テーマは「The primary theme for this release was to improve the upgrade path to Angular 2.」(このリリースにおける主な開発テーマは、Angular 2へのアップグレードパスを改善することだった)と説明されています。
Angular 1.5ではコンポーネントベースでのアプリケーション開発を容易にするための「コンポーネントディレクティブ」の定義機能が追加され、今年リリースされる見通しのAngular 2に近い構造でアプリケーションが書けるようになっています。
また$onInit()メソッドが、バインディングがセットアップされてコンポーネントのイニシャライズ後に呼ばれるようになり、コンポーネントのイニシャライズ用コードの場所が明確になります。これもAngular 2におけるngOnInit()と同様の機能だと説明されています。
これらがAngular 2へのアップグレードパスの改善としての大きな要素といえます。
そのほかAngular 1.5では、マルチスロットのトランスクルージョン、ワンウェイバインディング、EcmaScript 6のサポートの改善などの機能も追加されています。
Angular開発チームは、Angular 1.5がこれまでのAngularのリリースの中でもっとも高速で機能が豊富かつ信頼性も高いリリースだとしており、1.4からのマイグレーションを勧めています。
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