AmazonクラウドとSalesforce.comが国内で協業、SFDC+Heroku+AWSを組み合わせたソリューションなど推進へ
Amazon Web Servicesとセールスフォース・ドットコムは協力体制を強化し、両社のクラウドを組み合わせたソリューションを推進するために共同でクラウドデザインセンターの設置やパートナーの教育と支援、共同マーケティングなどを日本国内で強化していくと発表しました。
セールスフォース・ドットコムのマーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクター 御代茂樹氏は、同社のサービスとAmazonクラウドの両方を利用しているお客様が明らかに増えてきていることが今回の協業の背景の1つだと説明。「双方がつながっていることをお客様に対して見える形にしたい、というのが1つのゴール」(御代氏)
同社の営業活動のなかでも、クラウドを組み合わせたソリューションのベストプラクティスを求める声が増えてきていると説明しました。
両社が今回の協業に置いて基本的な組み合わせのパターンと考えているのが、IoTなどから生成されるビッグデータの処理をAmazonクラウドで行い、アプリケーション開発はHerokuで、フロントエンドとしてSalesforce.comのSaaSやPaaSのForce.comなどを用いるというもの。
協業の具体的な施策は4つ。1つ目は、両社のエンジニアによるクラウドデザインセンターの設立でパートナーや顧客のシステム開発の支援をすること。当初は両社から5名程度が集まり、10人規模で立ち上げるとのことです。
2つ目は、国内外のソリューションを集め、ベストプラクティスとして両社のパートナーエコシステムへ展開すること。
施策の3つ目は、協業の第一弾としてHerokuを軸とした営業協力を行い、4つ目の施策として共同でのイベント開催などを視野に入れているとのことです。
Salesforce.comは、今年5月にグローバルでAWSとの協業を発表し、AWSを推奨パブリッククラウド事業者とすることを表明しています。それに加えて今年1月には、HerokuがAmazonクラウドの東京リージョンでサービスを開始しました。
今回の両社の協業発表は、こうして続いてきた両社の協業を日本国内のパートナーや顧客に直接つながる形へと発展させていったものといえるでしょう。
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