「Amazon Elastic File System」が正式版に。NFSでマウント、使った分だけ自動拡張、数千クライアントにも対応するスケーラビリティ
Amazonクラウドは、これまでプレビュー版として提供してきた「Amazon Elastic File System」(Amazon EFS)を正式サービスとして開始したと発表しました。
Amazon EFSはAmazon EC2のインスタンスからNFSでマウントして利用するストレージサービスです。あらかじめ容量を設定する必要がなく、保存するファイルの大きさに応じて自動的に容量が確保されていきます。
また複数のNFSクライアントからマウントして利用することができるため、ファイル共有の仕組みとしても利用可能。同時に数千クライアントからのアクセスに対応できるスケーラビリティも備えています。
マネージドサービスで提供され、データは複数のAZに保存
これまで複数のインスタンスでファイルを共有したいときには、Amazon EC2でインスタンスを起動し、そこに自分でNFSサーバをインストールするなどの必要がありました。
Amazon EFSはマネージドサービスとして提供されるため、自分でNFSサーバを運用するよりも導入も運用も簡単になります。ファイルは複数のアベイラビリティゾーンに重複して保存されるためデータの安全性も高いなど、多くの利点が提供されています。
しかも「General Purpose」と呼ばれる通常の設定のままで数千台のNFSクライアントからのアクセスに対応できるスケーラビリティを備えるだけでなく、「Max I/O」の設定にすることでより高いスループットと低いレイテンシによる高速処理に対応できるようになっています。
Amazon EFSはまず米東リージョン、米西リージョン、そして欧州リージョンで提供が開始されます。
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