Amazon Auroraが1.7へアップデートしてより高速に。並列プリフェッチ、NUMA対応など
大規模システム向けのMySQL互換データベースサービスとしてAmazonクラウドが提供しているAmazon Auroraがアップデートされ、パフォーマンスが向上したと発表されました。
追加されたのは以下の3つの新機能。
- Parallel Read Ahead
- Faster Index Build
- Numa-Aware Scheduling
Parallel Read Aheadは、ストレージ内のあちこちに書き込まれているデータへアクセスする際に、並列でプリフェッチしていく機能。これによりレンジSelect、フルテーブルスキャン、Alter table、インデックス作成などが最大で5倍高速になったとのこと。
Faster Index Buildは、インデックスのB+ツリーを作成する際にまずリーフを最初に作成していくことでストレージ内で効率よく高速にインデックスを作成できるようになりました。これによりインデックスの追加やテーブルの再構築が最大4倍高速になるとのこと。
NUMA-Aware Schedulingでは、2つのCPUを搭載した最大のデータベースインスタンス(db.r3.8xlarge)において、メモリアクセスのスケジューリングを効率化。同一データベースに数百から数千の接続を行っていてクエリキャッシュやバッファキャッシュを活用するような操作で最大10%の性能向上になるとのことです。
性能が向上した新バージョン(1.7)へのアップデートは、新しくインスタンスを起動する際に自動的に行われます。既に起動しているインスタンスでは「update immediately」か「during your next maintenance window」を選択することでアップデートされます。
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