国内企業におけるシステム運用、約3分の1の企業が毎月数回の運用ミスや障害発生。最大の課題は「運用担当のスキル不足」で、二番目の課題は「自動化できてない」など
調査会社のIDC Japanは国内企業におけるシステム運用の状況についての調査結果を発表しました。
運用管理担当者の運用のミスや障害になどによるトラブルの発生頻度では、ほぼ毎日トラブルが発生しているのは全体の1.3%、週に数回程度トラブルが発生しているのは7.1%、月に数回程度トラブルが発生しているのは23.6%で、合計して月に数回程度のトラブルが全体の32%の企業で発生しているとのことです。
上記のグラフでは、サーバの台数が100台以上の企業と99台以下の企業のそれぞれの結果が示されており、サーバ台数が100台以上のほうがトラブルの件数が多いことが分かります。
システム運用管理における課題について質問した結果では、もっとも多かった回答が「運用管理担当者のスキルが不足している」で32.0%。次が「運用管理の自動化ができていない」で30.7%、3番目に多い課題が「システムの一元管理ができていない」で30.4%でした。
担当者のスキル不足は過去4回の調査でいずれも課題のトップにあがっており、数年にわたって状況が改選されていないことが浮き彫りになっています。
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