来年度(2016年度)の国内企業におけるIT予算、4割以上が「増やす」と回答。日本情報システム・ユーザー協会の調査

2016年1月19日

毎年この時期は、多くの経営者が4月から始まる来年度の予算の枠組みをほぼ固めている頃でしょう。

一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会は、ITユーザー企業のIT投資動向などを定点観測する「企業IT動向調査 2016」の速報値を発表しました

速報では、来年度にあたる2016年度のIT予算を4割以上の企業が「増やす」と回答していることが明らかになりました。

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今年度と比較して来年度の予算を10%以上増やすと回答したユーザー企業は18.7%、10%未満増やすと回答したユーザー企業は24.9%でした。

一方、今年度と来年度でIT予算は変わらないとした企業がもっとも多く、38.4%。10%未満下がるとしたのが10.4%、10%以上減少するとしたのが7.6%でした。

日本情報システム・ユーザー協会はこの状況を次のように解説しています。

各種報道によれば、2015 年度決算では過去最高の営業利益を達成する企業が相次ぎそうです。円安・株高が続いており市況も追い風の状況が続いているため、体力があるうちに「攻めの IT 投資」を推進して企業競争力を高めておこうとする企業が増えていると考えられます。

ちなみに下記は1年前に発表されたIT動向調査2015の速報値における15年度の予算と14年度の予算です。14年度、15年度ともにIT予算を増やすと回答した企業は4割を超えていますが、14年度の方が10%以上増やすと回答した割合が多かったことが分かります。

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金融がIT投資に積極的

企業IT動向調査2016におけるIT予算を業種別で見ると、金融が最も予算を増やす割合が多く、また予算を減らす割合も少なくなっており、IT投資に積極的なようすがうかがえます。

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IT投資で解決した中期的な経営課題としては、業務プロセスの効率化、迅速な業績把握、情報把握、そして営業力の強化の順でした。

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