明日1月13日を最後に、日本でのIE8、IE9、IE10の正式サポートも終了(ただしVistaのみIE 9を来年までサポート)。実質的にモダンブラウザ支配の時代へ
マイクロソフトは米国時間の1月12日に、「End of Life」と呼ばれるInternet Explorer 8、9、10のサポート終了に伴う更新プログラム(KB3123303)を配布します。
これはマイクロソフトがInternet Explorer 8、9、10のサポートを終了することに伴う措置で、この更新プログラムを適用すると、最新のInternet Explorer 11よりも古いバージョン、つまりInternet Explorer 8、9、10を利用している場合に、Internet Explorer 11へアップグレードするように促す通知が出るとのことです。
ただしWindows Vista SP2だけは、OSの延長サポート期間が終了する来年2017年4月11日まで、Internet Explorer 9が最新のInternet Explorerとして引き続きサポートされます。また、細かいところではWindows Embedded OSなどでまだ古いInternet Explorerのサポートが残っています(参考:マイクロソフト サポート ライフサイクル)。
前述のいくつかの例外を除くと、日本でも明日1月13日をもってInternet Explorer 8、9、10の正式なサポートが終了となります。今後セキュリティパッチなどの提供が行われなくなるため、企業などで古いInternet Explorerが残っている場合には速やかに最新のInternet ExplorerもしくはMicrosoft Edgeなどへアップグレードすることが望ましいでしょう。
もしも事情によりInternet Explorerの古いバージョンを使い続けたい場合には、更新プログラムを解除するためにレジストリなどの値を元に戻す手順が「The new "End of Life" upgrade notification for Internet Explorer」でマイクロソフトによって紹介されています。
いずれにせよ正式サポートの終了に伴い、今後は業務システムの要件にInternet Explorer 11より古いブラウザへの対応を含めるかどうかについても、発注側、受注側とも慎重に検討すべき事項になると言えます。
明日をもってモダンブラウザの時代へ
Internet Explorer 11は、Windows 8.1の標準Webブラウザとして登場しました。HTML5対応が強化されており、いわゆるモダンブラウザと呼ばれる最新のWeb標準に対応したブラウザの仲間だとされています。
Windows Vistaのユーザーはそれほど多くないと見られているため、これで実質的に主要ブラウザであるChrome、Firefox、そしてInternet Explorerの全ユーザーがモダンブラウザ環境へ移行すると言っていいでしょう。つまり明日を持って、PC用のWebブラウザ環境はモダンブラウザが支配する時代へと、ついに大きな節目を迎えることになるわけです。
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