米シトリックスがXenApp、XenDesktopなどに経営資源を集中し、社員約1000人を削減。XenServerやCloudStackは重点製品に挙がらず
米シトリックス・システムズは2016年と2017年に向けた経営方針を発表。エンタープライズ分野の製品へ経営資源を集中するとともに、約1000人の社員を削減することを明らかにしました。
経営方針は次の3つの柱からなると発表されています。
エンタープライズ向けにセキュアかつ高信頼でアプリケーションをデリバリする次の製品分野に経営資源を集中する。XenApp、XenDesktop、XenMobile、ShareFile、NetScaler。これを実現するため、他の製品への投資を終了するか、あるいは戦略的に技術を別製品へ移行するなどを行う。
経営資源の配分を見直し、約1000名の社員や契約社員を削減する。ここにはGoTO製品群のスピンオフに関連した人員は含まれない。
GoTo製品群を別会社へスピンオフする(注:GoTo Meetingなど、日本では展開されていない)。
シトリックスは仮想デスクトップ分野に強く、今回の経営方針による重点分野の表明と人員削減、GoTo製品群の別会社化は、強い分野へ経営資源を集中させることを本格的に行うとの表明になります。
一方で、経営資源を集中するとされた製品名の中に、仮想化ハイパーバイザのXenServerやクラウド基盤ソフトウェアのCloudStack(注:製品名としてはCitrix CloudPlatform)の名前はありません。
今回の発表ではこれらの製品が今後どのような扱いになるのかについて具体的に触れていませんが、XenServerもCloudStackも市場をリードするほどのポジションを得ているとは言えない、というのが一般的な見方ではないでしょうか。
個別の製品のロードマップについては、今後あらためてシトリックスから発表があると予想されます。
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