マイクロソフト、Windows Serverをコンテナ向けに徹底軽量化した「Nano Server」を発表。サイズを10分の1以下に
Dockerのようなコンテナの運用やクラウドでの利用を想定し、Windows Serverを徹底的に軽量化した「Nano Server」をマイクロソフトが発表しました(日本語訳)。
サイズはわずか7%
通常のWindows Serverと比較して、ファイルサイズはわずか7%しかなく(仮想化イメージのVHDでの比較)、重要なセキュリティアップデートは8%しかなく、再起動の必要性も20%しかないとのことです。
マイクロソフトはこのNano Serverを実現するためにWindows Serverをリファクタリングし、GUIスタック、32ビットサポート(WOW64)など多数のコンポーネントを削除。また、現在のWindows ServerにはGUIなどのコンポーネントを省いて軽量化する「Windows Server Core」インストールオプションがありますが、このWindows Server Coreと比較してもNano Serverでは多数のコンポーネントが削除されているとのことです。
Nano ServerはWindows ServerのサブセットとしてAPI互換になりますが、Visual Studioの開発環境はNano Serverで完全にサポートされると説明されています。
次期Windows Serverで実現予定
Nano Serverは次期Windows Serverで実現される予定です。次期Windows ServerではWindows Serverによるコンテナの実装やDocker対応も予定されているため、こうしたコンテナの運用にWindows Serverを最適化させることがNano Server開発の目的となります。
次の記事では、同時に発表されたWindows Server上の新型コンテナ技術「Hyper-V Container」について紹介します。
参考
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