VCE、統合サーバ「VxRack」を発表。ラックを追加することでスケールアウトするハイパースケール対応サーバ。EMC World Las Vegas 2015
EMCは米ラスベガスで5月4日から4日間開催したイベント「EMC World Las Vegas 2015」で、同社傘下となった統合サーバベンダのVCEが新型の統合サーバ「VxRack」を発表しました。
VCEは以前から統合サーバとしてVBlockを提供しており、EMCは統合アプライアンスとしてEMCがアーキテクチャを設定しパートナーが販売するVSPEXを提供しています。VxRackは、VBlockをよりデータセンター向けにスケーラブルに、VSPEXをよりシンプルに利用したいというニーズから生まれたと説明されています。
そこで、EMCとVMwareのSoftware-Definedテクノロジーで作られたのが、VCEの「VxRack」です。
VxRackはラックを追加することでスケールするだけでなく、コンピュートとストレージのスケーラビリティを分離しているため、それぞれを必要に応じてスケールさせることが可能となっています。
ハイパーバイザはvSphere、KVMあるいはベアメタルが選択可能。ストレージはEMCのScaleIOによってノードを追加することで性能と容量を向上させることができます。VMwareのVirtual SANにも対応。
EMCおよび傘下のVCEが提供するコンバージドインフラはこれでVBlock、VxRack、VSPEXの3種類に。
EMC World Las Vegas 2015
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