VMware、Microsoft SQL ServerをDBaaSとして提供する「vCloud Air SQL」発表。VMworld 2015 US
VMwareは、同社のクラウドサービス「vCloud Air」において、マイクロソフトのSQL Serverをデータベースサービスとして提供する「vCloud Air SQL」を発表しました。
vCloud Air SQLは、利用者が1クリックで自動的にデータベースサービスを利用可能な従量課金のサービス。
vSphere上で稼働するマイクロソフトのSQL Serverをマネージドサービスとして提供するもので、パッチやアップデートなどはサービス側で自動的に適用されます。定期的なスナップショットや継続的なバックアップなどの運用管理も自動化され、利用者は最低限の運用管理で済むようになっています。
vCloud Air SQLでマイクロソフトのSQL Serverが選択されたのは、オンプレミスで稼働している多くの業務アプリケーションではMySQLのようなオープンソースのリレーショナルデータベースはあまり使われていないため、オンプレミスとパブリッククラウドとの相互運用性を生かすには商用データベースである必要性が高かったためと考えられます。
パブリックとプライベートの相互運用性を重視
同社のvSphereをベースとするパブリッククラウドとプライベートクラウドは、同じアーキテクチャで構築され、高い相互運用性を持つことを大きな特長としています。
これは同社の戦略の1つである「Unified Hybrid Cloud」というキーワードでも示されるとおりです。
より高いレベルでこれを実現するために、オンプレミスで普及している商用データベースがクラウド上のマネージドサービスで提供されることは重要な要素だったはずです。VMwareはvCloud Air SQLの発表で、その要素を埋めるべくクラウドサービスを前進させたといえます。
vCloud Air SQLは現在アーリーアクセスとして公開されています。今後VMwareは、vCloud Air SQLでSQL Server以外のデータベースもサポートすることを表明しているため、他の商用データベースなどへラインナップが広がることが予想されます。
VMworld 2015 US
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